2024年度:プリンストンとイェールのリターンはベンチャーキャピタルと株式比率の低さが足かせに、ハーバードはテクノロジーとヘッジファンドで好調
アイビーリーグ大学基金の運用成績レビュー
主要ポイント:
- 20年以上ぶりに、アイビーリーグの基金の平均リターンが、平均的な大学基金(エンダウメント)およびグローバル70/30ポートフォリオを2年連続で下回った。
- 国内株式のエクスポージャーが低く、ベンチャーキャピタル(以下VC)や成長型プライベート・エクイティの比率が高かったことが影響し、アイビーリーグの基金は2年連続で低迷した。
- 一部の名門大学の基金では、ベータの高いベンチャーキャピタル(VC)や成長型プライベート・エクイティ(PE)ポートフォリオがリターンを押し下げた可能性が高い。プライベート成長投資の低迷期はすでに過去のものなのか。
- ハーバードは今年も好成績を収めたが、最大規模の基金としてのリスク水準には注意が必要だ。
- 長期的なパフォーマンスを見る限り、イェールモデルがプライベート投資を重視する戦略は依然として有効だ。しかし、直近の数年は、特にリスク調整後の視点では、シンプルな70/30の株式・債券ポートフォリオの優位性を示している。それでも、アイビーリーグの基金が資産配分やリスクテイクの姿勢を変える兆しは見られない。
- GP(ジェネラル・パートナー)による分配の正常化と流動性圧力の緩和は歓迎すべき動きだ。ディール環境の改善は、今後のプライベート市場の状況を変える可能性があり、リターンや分配に影響を及ぼすだろう。一方で、高水準の利回りは取引の活発化や期待されるバリュエーションの実現を阻む要因となる可能性がある。さらに、未投資資金(ドライパウダー)の積み上がりや競争の激化がリターンに影響を与えるかもしれない。
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