あなたのターゲット・デート・ファンド(TDF)には、どのくらい株式がありますか?Brexitが答えを導きだすかもしれません

目標期日に近づきつつあるターゲット・デート・ファンド(以下、TDF)は、2008年のリーマンショック時にもひどく躓き、退職を間近かに控えた投資家とって大切な資産の保全に備えることも厳しくなりました。「Brexit」はリーマンショックほどの出来事ではないかもしれませんが、目標期日に近いTDFの現在想定できるリスクを知るうえではよい機会であったようです。以下では、我々が、このたびの出来事においてTDFの情報とパフォーマンス結果を一致させるリトマス試験紙のテストのように行った検証について説明します。そして、選ばれた投資オプションの適合性について警報をならします。

市場は不測の事態を把握するまでの間(特にBrexit国民投票直後の2日間)は、不安定でした。下のチャートは、2020年TDF(現状最も近い期日)の6月24日金曜日と6月27日月曜日のパフォーマンス-4.5%から-0.9%の分布を表わしており、平均は-3.2%の損失でした。同期間のS&P500指数は、-5.3%の損失でした。

Endowment_Exposures

グライド・パス期間(運用方針を一定のルールのもとに自動的に見直す)におけるTDFのBrexitに関連した損失は、グローバル株式を52%保有するポートフォリオと同様の平均-3.2%でした。 [1]これはリターンベースのスタイル分析でも明らかで、モーニングスターにより2016年第一四半期に報告された業界平均ともほぼ一致します。

明らかに、平均値のまわりに多くの分布が存在します。この中で純資産の最も大きなファンド(大きなバブルチャート)がスペクトル(分布の配列)のより終点に多く集まる傾向がある点にご注目ください。

純資産加重平均で見ると、2020年TDF(現状最も近い期日)のBrexit後2日間の損失は平均-3.8%と増加し、それは株式エクスポージャが62%のポートフォリオと一致します。

Endowment_Exposures

この結果は過去と同様で、2008年頃の財政危機の時 [2]、2010年のTDF(当時最も近い期日)の平均最大ドローダウンは-36% [3]だったので、目標期日に迫った多くのTDFは、株式の過度のエクスポージャに多くの批判を招きました。モーニングスターによると、2010年のTDFの平均株式比率は2008年では50%でした。全体は26%から72%までとさまざまでしたが、結果として最大ドローダウン値は-20%から-54%の値となりました。

「公的な」退職年齢に近くに多くの株式を割り当てることは、その環境次第では当を得た結果となるか、壊滅的な結果になるかはわかりません。とりわけ、他のポートフォリオ保有内容と同様に、投資家が直ちに株式の割り当ての引き下げ始めるつもりであるかどうかに依存しています。

目標期日に近づきつつあるターゲット・デート・ファンドのグライドパスは、2008年以降も同様で変わらなかったかもしれませんが、投資家が変更を選択することが可能です。不透明感の強い現在の経済環境では、多くの資産が買われすぎ(売られすぎはわずか)で、特に退職年度が差し迫っている時期には、投資家と受託者はアロケーションのグライドパスに大きな隔たりがあることを知り、どの投資家にとって何が適切かを把握する必要があります。

------------------
  1. 株式はMSCI World Index、債券はBarcap US Aggregate Indexを表します。 []
  2. 特定の日付は多少変わります:おおよそ2007年11月から2009年3月までの期間 []
  3. 出所: モーニングスター。グループは、利用可能なデータを備えた2010のファンド群で構成されています。 []